- 2011.12.21
- 【動画】千代田小学校での「味覚の授業...
代表あいさつ
「味覚の一週間」の取り組みがフランスと日本で行われることは、両国の食文化の豊かさを思えば当然のことに思えます。味の良さ、調理の技術、創造性、食のバラエティ、伝統…どれをとっても日仏の優劣はつけがたいでしょう。
しかし、少し違うことがあります。それは、食材、食事、サービスなどが単に美味しい、良いと済ませるのではなく、フランスでは、それを人に伝えます。つまりおしゃべりをします。この食材の組み合わせのどこがおもしろい、この調理法の何が新しい、あそこのレストランとここでは、同じ料理名なのに味の違いが、季節が違うと、どう味が異なる…。
フランス人の分析と評論は際限がありません。食事のテーブルではメニューを見ながら、注文までに平気で3,40分かかります。それは好き嫌いを言っているのではありません。今日のこの時にこの人と、どんな味を一緒に味わいたいかに真剣なだけなのです。そうした味覚の違いがわかる感性と、それを表現する言語能力は、子供のときに身につくのだと、フランス人は考えたのです。そこで、「味覚の授業」という運動が起こりました。
「味覚の授業」は4つの味の基本を、舌で味わい、頭で感じ、口に出してその感覚を言い合います。子供の嫌いな「苦み」を「味覚の授業」で覚えたことにより、「苦み」と「甘み」はそれぞれ味のひとつであるということが理解でき、苦いものも、「苦いから嫌い」なのではなく、「これが苦みだよ」と言いながら、食べられるようになったという、親の話を聞きました。
日本には5つめの味、「うまみ」があります。「うまみ」を取りだして、教えていくことによって、日本の食の奥深さを子供たちに伝えていくことができるでしょう。
こうした味覚の教育の活動はこれまでも各方面でなされていましたが、この度、フランスの「味覚の一週間」と連携して、大きな力として、日本の子供たちの味覚と感性をゆたかにしていきたいと思います。
まさに、ゆたかなこころは、ゆたかな味覚から生まれるのではないでしょうか。
2012年度「味覚の一週間」呼びかけ人
昨年に引き続き、本年度も、日本とフランスの文化交流やこれまで食育に努めてこられた下記の方々が呼びかけ人となりました。

磯村 尚徳(いそむら ひさのり)
日仏メディア交流協会会長
- 略歴
- 1929年、東京生まれ。
学習院大学を卒業し、日本放送協会(NHK)に入局。
インドシナ、中東、パリ特派員(1958〜62年)を経て、ワシントン支局長(1965〜71年)本部外信部長(1971年)を歴任。
1974年からは、報道局副主幹として”ニュースセンター9時“の編集長兼キャスターを務め、現在の報道番組の原型を作り、“ミスターNHK”と呼ばれ、一世を風靡した。
その後、欧州総局長、報道局長、専務理事待遇特別主幹などを勤めた。
1991年にNHKを退社後は、1995年パリ日本文化会館初代館長に就任(1995〜2005年)。また、ユネスコ事務総長特別顧問など、多くの要職を務めるとともに、日欧関係の団体で、日本とヨーロッパの架け橋として活躍している。
1975年には“テレビ大賞”、1977年“日本記者クラブ賞”、1996年フランス大統領より、“レジオン・ドヌール勲章オフィシエ賞”、2000年フランス“芸術文化勲章コマンドウール賞”、平成23年春の叙勲で“旭日中綬章”などを受賞。
著書に、“ちょっとキザですが”シリーズ 講談社など多数。

服部 幸應(はっとり ゆきお)
学校法人服部学園 服部栄養専門学校 理事長・校長、医学博士/健康大使
- 略歴
- 東京都出身。立教大学卒。昭和大学医学部博士課程修了。
食育を通じた生活習慣病や地球環境保護の講演活動に精力的に取り組んでいる。 (社)全国調理師養成施設協会会長、(社)全国栄養士養成施設協会副会長、内閣府「食育推進会議」委員、「早寝・早起き・朝ごはん全国協議会」副会長など厚生労働省・農林水産省・文部科学省の委員、「調理師国家試験検討会」・「食品安全情報評価委員会」委員及び広島大学(医学科)客員教授、昭和大学(医学部)客員教授、東京農長大学客員教授他多数。
- 主な著書
- 『食育のすすめ』(マガジンハウス)
- 『食育の本』(ローカス)
- 『大人の食育』(NHK出版) その他多数。

三國 清三(みくに きよみ)
オテル・ドゥ・ミクニ オーナーシェフ
- 略歴
- 札幌グランドホテル、帝国ホテルで修業後、駐スイス日本大使館料理長。大使館勤務の傍ら、フレディ・ジラルデ氏に師事する。その後も、トロワグロ、オーベルジュ・ドュ・リル、ロアジス、アラン・シャペル等の三つ星レストランにて修業を重ね、1983年に帰国。ビストロ・サカナザのシェフを経て、1985年東京・四ツ谷に「オテル・ドゥ・ミクニ」をオープンする。世界各地でミクニフェスティバルを開催するなど、国際的にも活躍。2000年には九州沖縄サミット・福岡蔵相会合の総料理長を務める。
- 2004年10月『ニューズウィーク日本版』2004年10月20日号「世界が尊敬する日本人100 Japanese」の1人に選出。2007年10月 厚生労働省より、卓越した技能を持つ『現代の名工』を受章。2010年2月外食産業記者会より「第6回外食アワード特別賞」を受賞。2010年7月 フランス共和国農事功労章 オフィシエを受勲。

村田 吉弘(むらた よしひろ)
菊乃井主人
- 略歴
- 京都・祇園の老舗料亭「菊乃井」の長男として誕生。立命館大学在学中、フランス料理修行のため渡仏。大学卒業後、名古屋の料亭「加茂免」で修行を積 む。1976年、「菊乃井木屋町店」を開店。1993年株式会社菊の井代表取締役に就任。ライフワークとして、「日本料理を正しく世界に 発信する」、「公利のために料理を作る」。また、機内食(シンガポールエアライン)や食育活動を通じ、「食の弱者」という問題を提起し解決策を図る活動も実施。NPO法人日本料理アカデミー理事長。
- 主な著書
- 『永久保存レシピ 一流料理長の 和食宝典 ―私たちへ300レシピの贈り物』
世界文化社(2008年6月) - 『パッとできる和のおかず』日本放送出版協会(2008年2月)
- 『ホントは知らない日本料理の常識・非常識』柴田書店(2007年7月)
- 『菊乃井村田吉弘料理長の日本料理の基本とコツ』世界文化社(2007年6月)
- 『京のおかず 四季のかんたんレシピ124』阪急コミュニケーションズ(2007年2月)
- 『菊乃井 風花雪月』講談社インターナショナル(2006年11月)
- 『Kaiseki: The Exquisite Cuisine of Kyoto's Kikunoi Restaurant』
講談社インターナショナル(2006年7月) - 『和食の素で万能レシピ』講談社(2004年11月)
- 『京都料亭の味わい方』光文社(2004年9月)
- 『万能!おかずの素 (NHKきょうの料理シリーズ)』日本放送出版協会(2003年5月)
- 『和食の問題集』日本放送出版協会(2003年2月)
- 『京都人は変わらない』光文社(2002年11月)
- 『割合で覚える和の基本』日本放送出版協会(2001年10月)
- 『村田吉弘の和食はかんたん―京都「菊乃井」主人に聞く料理の基本とちょっとしたコツ』
光文社(2001年9月) - 『菊乃井村田吉弘がつくる誰にでもできる京風おそうざい 』淡交社(2001年9月)
- 『京料理の福袋―料亭「菊乃井」主人が語る料理人の胸の内』小学館(1999年10月)
- 『村田吉弘の10分でできる和のおかず』日本放送出版協会(1998年3月)
- 『超級プロにならう酒のさかな』婦人画報社(1997年6月)
- 『京料理の福袋―京料理人のほんまの胸の内三十話』朝日出版社(1995年11月)
- 『京料理から―こんなん旨いこんなん好きや』柴田書店(1989年9月)

藤野 真紀子(ふじの まきこ)
料理研究家/エッセイスト
- 略歴
- 1972年、聖心女子大学文学部(フランス史)卒業後、夫の赴任先であるニューヨークへ。『コルドン・ローズベーキングスクール』にてアメリカンベーキングを学び、帰国後「ELLE JAPON」等の雑誌にて料理・お菓子のページを手掛け始める。1987年に渡仏。「エコール・リッツ・エスコフィエ」でお菓子とお料理を学び、ディプロマを取得。1992年に帰国した後、お菓子と料理の教室「マキコフーズ・ステュディオ」を主宰。
2001年にフランス政府観光局・エールフランス共催「2001年度フランスの旅委員会」親善大使就任。その後、「フランスの旅委員会」名誉委員や「ウェッジウッド・アワード2001」審査員、「THE WORLD MASTER OF CULINARY ARTS 2001」日本代表審査委員長代理を歴任する。2007年4月、日本調味料マイスター協会会長就任。2005年から4年間は、衆議院議員として活躍。
近年は、「みんなのお弁党」の党首に就任し、お弁当を通した食育活動に携わるなど食育活動に力を注ぐ。2011年9月からは、週一回保育園で子供たちに食育授業をスタートするほか、有機栽培の 米から藤野眞紀子ブランドの米粉『ココレコルト』を2年前から商品化、日本の米消費拡大支援活動もスタートした。
- 主な著書
- 『"食育"調理技術の基礎ーShoku-iku & Cookingー』
(NPO 日本食育インストラクター協会 理事長・医学博士 服部幸應先生「食育」ページ監修)
マキコフーズ・ステュディオ - 『私のパリノート』大和書房
- 『エレガントに暮らす』ネスコ/文藝春秋
- 『エレガンスな毎日』KKベストセラーズ
- 『藤野真紀子から花嫁に贈る言葉』ネスコ/文藝春秋
- 『夢をかたちにするルール』講談社
- 『別冊グラツィア ようこそ私の暮らしへ』講談社
- 『ひとつぶのエレガンス』KKベストセラーズ
- 『シンプルモダンスタイルブック』ネスコ/文藝春秋
- 『妻のための恋愛論』講談社
- 『藤野真紀子のうちのごはんがいちばん!~私を変えた33の幸せレシピ~』KKベストセラーズ
- 『エレガントに暮らす』文春文庫PLUS/文藝春秋
- 『藤野真紀子のエレガンス・テキスト』KKベストセラーズ
- 『藤野真紀子のエレガンススタイル』KKベストセラーズ
- 『藤野真紀子 暮らしの流儀』主婦と生活社
その他、お菓子本と料理本多数
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内坂 芳美(うちさか よしみ)
日本味覚教育協会会長、料理研究家
- 略歴
- 「内坂芳美料理教室」を主宰する傍ら、フランス料理のイベントコーディネーターとして活躍中。1990年フランスではじまった「味覚の授業」に興味を持ち、取材を重ねる。日本の子どもたちにも「味覚の授業」を体験させたいと、2000年「日本味覚教育協会」を発足。日本での味覚教育を広めることをライフワークとする。
- 主な著書
- 訳書『庭の小さな仲間たちの季節の野菜レシピ』(幻冬舎)



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